こんにちは、ゴリラブロガーです。
2016年に公開された話題の映画「何者」観てみました。
「何者」は就職活動を行う大学生の様子を描いた作品です。
しかし、共に頑張ろうてきな感じではなく、ドロドロの人間の本質に注目しています。
ぼくの性格が悪いからかすごく共感してしまうことが多かったです。
就活を経験した人やこれからする人にとって、すごく感じるものがあるはずです。
Contents
1.映画「何者」の予告動画・基本情報
▶「何者」公式予告動画
※画像をクリックすると動画がスタートします
[監督・脚本] 三浦大輔(「愛の渦」他)
[原作] 朝井リョウ(「桐島、部活やめるってよ」他)
[配給] 東宝
[時間] 97分
原作者は、平成生まれで初めて「何者」で直木賞を受賞した朝井リョウです。
朝井リョウは「桐島、部活やめるってよ」では高校生活で苦悩する高校生を「何者」では苦悩する就活生の様子をリアルに描いています。
本作でメガホンを取ったのは、ドロドロの人間模様で実績のある三浦大輔監督。前作には「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「愛の渦」があり、演劇界の若きとも言われてます。
また、「米津玄師と中田ヤスタカコラボの主題歌」であることとバンド「忘れらんねえよ」と「LAMP IN TERREN」も楽曲を提供を行っており、若者たちの苦しむ様子を丁寧に表現しています。
これだけの若き才能によって作られたのが「何者」です。
2.実写映画「何者」主要登場人物・キャスト
二宮拓斗(佐藤健)
引用:『何者』予告編 – YouTube
どんな役でも器用にこなすことから映画・ドラマに引っ張りだこの佐藤健。しかし、そんな佐藤健でも拓人役は自身が就活未体験であることから苦労したそうです。
田名部瑞月(有村架純)
引用:『何者』予告編 – YouTube
今では国民的女優と言っても過言ではない有村架純。家庭の事情から自分の意思だけでは動けない控えめで安定思考な子を演じます。
神谷光太郎(菅田将暉)
引用:『何者』予告編 – YouTube
菅田将暉は俳優だけでなく、音楽活動にも力を入れています。光太郎という無邪気なバンドマンを演じますが、劇中で出てくる「忘れらんねえよ」と「LAMP IN TERREN」から楽曲提供を受けて演奏しているシーンは見ごたえがすごいです。
小早川里香(二階堂ふみ)
引用:『何者』予告編 – YouTube
いまや押しも押されぬ実力派女優になった二階堂ふみ。本作では、最も闇の深い里香役を演じます。
宮本隆良(岡田将生)
引用:『何者』予告編 – YouTube
社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも、周りの就職活動をしていることに焦りを隠せません。何事も中途半端でプライドの高い男を演じます。
3.物語中盤までの簡単なあらすじ
大学生活ではそれぞれで演劇・バンド・海外留学で自分を表現できていたが、就職活動の画一的であることに「何者」であるかを見失ってしまうが、それぞれが就職活動へ動き出す。
そこで、就活を成功させるためにそれぞれ異なるタイプの5人が集まり、就職活動を行っていこうと決意する。
しかし、最も頑張っていてプライドの高い里香と拓人は全くうまくいかない。
その状況の中で嫉妬や妬みなどの感情が芽生え始め、5人の関係性は壊れていく。
はたして、就職活動を通して、5人は自分が何者であるかの答えを見つけ出すことができるのか…
4.映画「何者」の感想・評価(ネタバレ注意)
共感の嵐!リアルな就活の現場
作品では、就職活動のプロセスが登場人物の感情と共に詳細に描かれています。光太郎が内定をもらえると、「自分が全て肯定された気になる」と言っていますが、まさにその通りです。
一番印象に残っているのは、会社の面接シーンと劇団が舞台上で自分が劇団にいる理由を語っているシーンが交互に映されるところです。やはり、どうしても就職活動をしている若者はどこか自分を見失っていて、「何者」かわかっていないような感じを感じさせます。
また、残酷なことは大学時代に遊んでばかりの光太郎のようなタイプの方が大学でしっかり勉強していた里香より就職活動という面では成功しやすいということ。
逃げているのはギンジか就活組どっち?
ギンジは就職はせず、劇団をこれからもやっていくという決意をしますが。劇の完成度はまだまだ低く、ネット上ではボロクソの評価を受けています。
そんな一生懸命頑張っているギンジを拓人は劇団に未練があることから、嫉妬し非難をしてしまいます。
これは現在の大きなテーマであり、大学を卒業したのであればもう普通に働くべきという考えと周りに多少の迷惑をかけてでも好きなことをするべきという考えです。
ただ、ぼくは恥をさらして頑張っているギンジが何も行動を起こせない拓斗や恥をかきたくない隆良より戦っていて幸せであると思います。
自分はどのタイプ?
「何者」をさらに楽しむポイントとして、登場人物の中で自分がどのタイプか考え、自分に当てはめて見ることが良いと思います。
みんなタイプがはっきりしているので、当てはめやすいと思います。
拓人=周り見えてます系、光太郎=天真爛漫系、瑞月=純粋で真面目系、里香=意識高い系、隆良=周りとは違います系。
ちなみにぼくは拓人と光太郎をたして2で割ったような感じなので馬鹿で分析官とはなかなか良くないですね。
こんな感じで自分を客観的に見て、これからの役に立てることができるかもしれません。
新卒一括採用の限界
就活生がこれほど苦しむのは日本が新卒一括採用という制度を設けているからではないでしょうか?
アメリカのような通年採用であれば、大学では思い切り遊んで、大学卒業後のことを何も考えないようなことはないです。
アメリカの場合であると、卒業まで就職先が決まっていないなんてことはめったにありません。
これだけ変化の激しい時代に新卒一括採用というのは学生を苦しめているだけだと日本社会は理解して欲しいものです。
まとめ
「何者」を見てみて、一番印象に残っているのは拓人の「頭の中にある内はいつだって何だって傑作なんだよ」という言葉。
これは本当でよく自分が良いと思っていたものが大したことではなかったりすることはよくあります。
しかし、ギンジのようにどんなに下手で非難されても、やり続けることが大切で真の傑作になると思います。
ぼくも、もっと怖がらずに自分を表現していくことが大切だと改めて感じました。
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